新米の季節に試したい!ご飯をもっと美味しく炊く「洗い米」のすすめ
秋の訪れとともにやってくる新米の季節。新米はそれだけでも十分美味しいですが、ちょっとした工夫でさらに美味しく炊き上げることができます。そのポイントは、「洗い米」というひと手間にあります。
ご飯を美味しくするカギは「といだお米をざるにあげる」こと
炊飯器でも土鍋でも、ご飯を炊く前にやっておきたいのが「といだお米をざるにあげる」こと。ただ水に浸すのではなく、あえてざるにあげて吸水させるのには理由があります。
なぜざるにあげて吸水させるの?
料理研究家・土井善晴さんの著書『日本のお米、日本のご飯』によると、以下のような理由があるそうです。
- 発酵を防ぐため
水に長時間つけておくと、お米が発酵してしまい、風味が損なわれてしまいます。 - 均一に吸水させるため
水に漬けっぱなしだと、米の外側と内側で吸水の度合いに差が出てしまいます。
ざるにあげておくのは、お米を乾燥させるためではなく、元の状態に戻し、均一に吸水させるためなんですね。
理想的な吸水方法
- 洗った米をざるに入れ、中心をドーナツ型にくぼませる
- ぬれぶきんをかけて、30分~1時間ほど置く
このひと手間で、ご飯の仕上がりがふっくらと変わってきます。
「洗い米」は冷蔵保存もできる!
表面が白っぽくなり、芯まで水を含んだ状態のお米を「洗い米」と呼びます。この洗い米、実は冷蔵庫で2日ほど保存可能なんです。
- ポリ袋などに入れて冷蔵保存すれば、急な予定変更や来客時にもすぐ使えて便利。
- 洗い米を炊く際には、水加減に注意しましょう。
洗い米の水加減のポイント
- 乾燥米2カップ → 洗い米では約2.5カップに増量
- 水は洗い米の量と同量を加える(※乾燥米基準ではない)
洗い米で、ふっくらご飯を楽しもう
手間がかかりそうに思える洗い米ですが、保存もできて実はとっても便利。何より、炊き上がったご飯の美味しさが格段にアップします。新米の季節だからこそ、洗い米のひと手間を試してみてはいかがでしょうか?
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